INTERVIEW 改良建設篇 Aug. 2015 Update

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「改良建設部」インタビュー「改良建設部」インタビュー

街の成長と共に大きく生まれ変わる東西線

1964年12月に高田馬場・九段下間で開業した東西線。1969年には西船橋まで全線が開業し、総武線との直通運転がスタートしました。その後、都心へのアクセスの良さから沿線の開発は急ピッチで進み、それに伴い沿線の人口も増加。1969年から約30年の間で東西線の利用者数は倍増しました。
お客様の利用増加による混雑は、ホーム上での触車の危険や列車の遅延に影響すこともあるため、東京メトロでは東西線の輸送改善・混雑緩和対策に取り組んできました。
今回はその東西線輸送改善プロジェクトの大規模改良工事を行っている駅について、改良建設部にお話を伺いました。

東西線輸送改善プロジェクトにおける大規模改良工事

──東西線の輸送改善・混雑緩和対策工事とは、どんなプロジェクトなのでしょうか。

東西線輸送改善・混雑緩和対策工事とは、混雑率の高い路線の輸送改善施策として、お客様の流れを分散し、混雑を解消するためのプロジェクトです。その中でも私たちは、南砂町駅、木場駅、茅場町駅の3つの駅を大規模改良工事として位置付けています。

──では、まず南砂町駅改良工事について詳しく教えてください。

南砂町駅の1日平均の乗降人員は、2000年が約35,000人だったのに対し、2014年では約62,000と右肩上がりです。現在の駅の構造では、お客様に対して十分に対応しきれていない状況です。そのため、お客様の触車の危険や列車の遅延が課題となっていました。
その対策として、南砂町駅改良工事では2つの施策を行っています。1つ目は、ホームの拡幅工事と階段、エスカレーターの増設です。これによりホームの混雑緩和や乗降時間の短縮を図ることができます。2つ目は、ホームを1面2線から2面3線に増やす工事です。1面2線の場合、前の列車が発車しないと次の列車がホームに入れず、駅間で停車してしまうことで遅延の原因を作ります。2面3線に改良されれば、同一方向の列車が相互に発車することができ、輸送の改善につながります。

──次に、木場駅改良工事について詳しく教えてください。

木場駅は、日本で初めてシールド工法(筒状の機械で地中を掘り進みトンネルを建設する工法)で建設された駅で、出入口は駅両端の立坑部、ホームは片側3mとなっています。朝のラッシュ時は特に中野方の混雑がひどく、ホームではお客様の長い待機列ができており、乗降に時間を要していることから列車遅延の要因にもなっております。そのため、既設のシールドを取り外し、ホームを12mへ拡幅することによりお客様の滞留空間を広げる予定です。
また、広げた空間にホーム階から改札階までのエスカレーター・エレベーターを増設することで、利便性の向上を図ります。

──茅場町駅改良工事はいかがでしょうか。

茅場町駅は日比谷線と東西線がL字に交差しているため、乗り換え部となる東西線西船橋方ホーム端部や日比谷線北千住方ホーム端部は現在、とても混雑している状況です。乗り降りに時間を要しますので、列車遅延の要因となっております。そのため、東西線中野方ホームを西船橋方へ40m延伸し、列車停止位置を2両分ずらします。また、乗降上階段及びエスカレーターを再配置することによりお客様の滞留空間を広げる予定です。

街と共に成長し、より快適な駅へ

──特に難工事と聞く、南砂町駅の改良工事の状況や取り組みを教えて下さい。

今回の工事では既設の駅の周囲を掘削して新しい構築を造り、これまで設けられていた構築に接続しなければならないのですが、南砂町駅周辺は非常に複雑な地質ですので、掘削に伴い既設構築が動いてしまうことが懸念されます。営業線を抱えた工事であるため、既設構築の中には浮き沈みや傾きなどを自動で計測する機器を設置し、24時間体制で計測値を管理しながら慎重に施工を行っています。

──南砂町駅はもともと運河埋め立てた場所に建設されたと聞きました。そのあたりの苦労を教えて下さい。

南砂町駅建設時は、洲崎(すさき)川と呼ばれる運河の下に建設されました。東西線建設後運河が埋め戻されましたが、コンクリート塊や木杭等のガラも大量に埋められました。今回の改良工事では地下連続壁工法(地上から新しい壁を造る工法)を採用しておりますが、ガラが大量に存在している状態だと地上から掘ることができません。そのため、事前に専用の大型重機で全面的にガラを撤去する必要がありました。

──南砂町駅周辺地域との交流を教えてください。

長期間に渡る工事ですので、お客様や近隣にお住まいの皆様に大変ご迷惑をおかけしていますが、皆様に寄与する工事であることを少しでもご理解いただくため、2014年、南砂町駅前に改良工事インフォメーションセンター「メトロ・スナチカ」をオープンいたしました。この施設では、大規模工事の内容や進行状況のお知らせのほか、東西線の運転シミュレーターなども設置しております。昨年のお正月にはイベントも開催し、地域の皆様とのふれ合いを大切にしています。
駅と街とが一体になり、今後の街の発展と成長に貢献できるよう、努めて参ります。


工事内容や進行状況を近隣の皆様にお伝えするボード資料を展示しています


東西線の線路を走る運転シュミレーター


スナチカへのご来場50000人目のお客様に記念品の贈呈

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