EDITER'S MEMO 線路保守篇 Feb. 2016 Update

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「線路保守」篇
— すべての撮影が終わったあとで —

今回は東西線南行徳駅ホームで撮影を行いました。
線路の保守は終電後から始発までの限られた時間の中で行われます。
特殊作業車が、ひとが、安全・安定運行の土台とも言える線路の保守を行う。
「1ミリ以下の歪みも決して見逃さない」
精密な機械と、ひとの鋭いまなざしが、お客様の快適な乗車を支えていることを実感しました。

レールの上を走るもの。

レールは生きている。
電車の走行に伴う摩擦によって、
その状態は常に変化している。

あるいは、気候によって、
季節によって、時間によって。
繊細な心のように、その状態は変化していく。

心のかすかな揺らぎが表情に現れるように、
1ミリにも満たないほんのわずかな
レールの歪みや凹凸が走りの質に現れる。

暗闇の彼方に抜けていく無機質な光。
だが、そこに生命の存在すら感じる。

特殊作業車による保守。
さらにひとのまなざしが注がれ、レールのいのちが磨かれる。
冷たい鉄の直線がぬくもりを帯びる。

始発に向けて、深夜の作業は続く。
彼らが直接、お客様に会うことはない。
だが、レールを通じて確かな対話が成立している。
安全を。快適を。安心を。
お客様への想いが、静かにレールの上を走っていく。

間もなく、朝が来る。

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