COLUMN 銀座線リニューアル篇 Oct. 2016 Update

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SAFE & SECURE 003銀座線リニューアル、進行中
ー駅を進化させる仕事編ー

今回CM・ポスターで切り取ったのは、銀座線リニューアルの裏側について。
ここでは、CM・ポスターだけでは伝え切れなかった「駅を進化させる仕事編」について、もう一歩掘り下げてみたいと思います。
ちょっとだけ東京メトロ通になれる社会科見学、略して「メトロ科見学」へ、ようこそ!

01伝統を抱き、先端に挑む、銀座線。

約90年前、“東洋初の地下鉄”として走り始めた銀座線。
いま、その19駅すべてにおいてリニューアルが進められています。
まちが眠っている時間にも、刻々と。
過去・現在・未来を交差させながら
生まれ変わる銀座線を、ちょっと深堀してみましょう。

リニューアルに宿る意思は、
「伝統×先端の融合」

渋谷から浅草まで、東京の代表的なまちをつなぐ銀座線。
「伝統×先端の融合」というコンセプトのもとにリニューアルが進められています。
お客様にとって身近で安全な路線であるために、歴史と伝統を受け継ぎ、最先端の機能やサービスに挑戦しています。

「まちの地下1階」という存在感

東京メトロは、銀座線の存在を「まちの地下1階」と捉えています。
その浅さには、日本初となる地下鉄を生み出した先人たちが、現在ほど地下工法が発達していなかった時代に困難を乗り越えてつくった歴史がにじんでいます。
浅さは近さ。まちと駅とがつながって、お客様に利便性やワクワク感を提供する、路線を通じてまちを元気にする。それが「地上にもっとも近い地下鉄」である銀座線の使命です。

02新しい銀座線の駅はどんな顔?
ー浅草駅編ー

本邦初公開・浅草駅リニューアルも進行中。
銀座線各駅の中で、伝統を象徴する存在といえるのが浅草駅。
街の文脈を受け継ぎながら進化を遂げる
浅草駅リニューアルのご担当者にうかがいました。

浅草駅リニューアルにあたり、重点を置いたことは?
まちの伝統を駅に反映させること。
そのために、地域の方々としっかりコミュニケーションをとり、近隣の散策を重ねて街の空気を肌で感じ取るように努めました。
駅はまちの一部。初めて訪ねたお客様にも「この駅は浅草だ」と伝わるように、地域の方や台東区とのデザイン協議を行い、街並みや歴史的な背景を学びました。
結果、浅草の象徴的存在である「浅草寺」をデザインの核とすることになりました。

新しい浅草駅のデザインをひとことで説明すると?
“ダイナミックさ”と“ほっこり感”の共存、
でしょうか。
銀座線の下町エリアである浅草駅には「祭り」というテーマが与えられています。
祭りやまちのダイナミックさとともに、下町らしいほっこり感をお客様に感じていただけるよう、デザインにもこだわりました。
  • 浅草寺の朱・黒・白を基調としたダイナミックなホーム
  • 色調が柔らかくほっと落ち着ける改札口
駅で発見できる「浅草らしさ」を教えてください。

駅の中からまちの雰囲気を体感できるようなポイントがいくつもあります。

  • 地上部

  • ホーム

  • 弁柄べんがら

    駅がまちに溶け込めるよう、浅草寺の「朱」である弁柄色を参考にホームや地上部の壁面に使用。イメージした色に辿り着くまで試行錯誤を重ねた。

  • ちょうちん型LED照明

    祭りの最中にいるような雰囲気を醸し出す、ちょうちん型LED照明をホームの壁面に設置。

  • 光の演出

    駅構内の色温度を部分的に下げるなど、光の使い分けであたたかさを演出。ホームの足元部分は、柔らかな光のダウンライトが照らす。

COLUMN
地上出口ビフォーアフター
地上部はまちの景観計画もあり、通常は見通し優先の色合いになることが多いものの、リニューアル後の浅草駅はまちに溶け込む弁柄色を基調としたデザインに。
  • 改札・改札広場

  • 改札広場のモチーフ

    3か所ある改札を「まちの広場」と捉え、まちらしさを表現するため、柱に「桜」「花火」「三社祭」をテーマとしたモチーフを描いた。写真のモチーフは「花火」。

  • ホーロー素材

    昔の看板などで使用され、どこか暖かさを感じる質感のホーローをタイルや柱に採用。駅での使用は珍しい。

  • 改札=ゲート

    改札部分を街につながる「ゲート」と位置づけ、気分の変化を誘発するため、黒色で覆い目立たせた。

工事を進めるにあたり、気をつけていることは?
安全を最優先しつつ、
まちの行事に配慮します。
何より大事にしているのは、安全第一に工事を進めることです。そのために、まちの変化には常に気をくばっています。
浅草は「祭りを通じて生きているまち」だとも言えます。年間を通じて主要な祭りの時期には、とにかく多くのお客様が駅を利用されます。
駅係員から事前に行事情報を得ながら、その期間は工事範囲を最小限にし、工事現場周辺の仮設の囲いも取り払うなど、お客様に安全で快適に利用いただけるよう気をつけています。まちのリズムと共に生きている駅だと感じます。

未来に継承する浅草駅の伝統は?
浅草駅では、鉄鋼框(てっこうかまち)を受け継ぎます。
「伝統×先端の融合」の銀座線コンセプトのもと、各駅の歴史を感じるものを継承することになりました。浅草駅では、銀座線開業当時から駅を支える鉄鋼框(てっこうかまち)をリニューアル後ものこします。鉄鋼框を磨き弁柄色に塗り、歴史の記憶としてむき出しのままあえて使用します。興味のある人にとってはたまらないポイントかもしれません。

浅草駅リニューアルにより、
お客様の駅での時間はどう変化しますか?
より安全、スムーズ、快適にご利用いただけるよう
取り組みを進めています。
浅草は、国内外からいらっしゃる観光のお客様が特に多いまちです。そのため、乗り降りのしやすさや、迷わず駅をご利用いただける導線、多言語案内サインといった情報のバリアフリーの整備を進めています。トイレは、全個室が洋式便器になり、温水洗浄便座、手指乾燥機、便座クリーナーがつきます。
新しい浅草駅は、いつ完成するのですか?
2017年の10月頃に完成する予定です。
来年10月の完成に向け、工事を安全に進めることを第一に日々取り組んでいます。
このまちは、みなさん愛着を持って暮らしている方ばかりですから、地域の方々のご了承を頂きながら、なんとか良い駅を作っていきたいと思っています。
少しずつ形になる駅に対して「変わったね、楽しみだね」など言葉をいただき、とてもありがたいです。

メトロ科見学「駅を進化させる仕事編」を最後までご覧くださりありがとうございます。
リニューアルというと、未来だけを見つめる取り組みのように感じがちです。
けれど、生まれ変わる銀座線のそこここには
過去を見つめ受け継ぐことから生まれる「新しさ」が息づいていました。
工事現場の仮設の囲いの中で、お客様の目に届くことはないけれど、毎日少しずつ。
伝統を抱き、新たにはじまる銀座線を、どうぞお楽しみに。
ぜひ、CM・ポスターもご覧ください!

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